内視鏡検査について

検査の目的

上部消化管とは、食道、胃、十二指腸を指します。上部内視鏡検査は、これらの場所にできる病変(潰瘍、ポリープ、癌)などを見つけ、適切な治療の有無を判断するために行います。

検査の利点・欠点

表:内視鏡ごとの違い

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  経口 経鼻
嘔吐感 強い ほとんど無い
挿入時のつらさ 気になる あまり気にならない
息苦しさ 気になる あまり気にならない
心拍数 増加する わずかに増加
血圧 やや増加 あまり変わらない
心筋酸素消費量 増加 変わらない
酸素飽和度 わずかに低下 変わらない
検査の会話 できない できる
組織採取 できる できる
大きな病巣の切除 できる できない(原則)

参考:日本消化器内視鏡学会

経鼻上部内視鏡検査(鼻から挿入する直径約6㎜の細径内視鏡)

利点
のどの反射(咽頭反射:吐きそうになること)が少なく、苦痛が少ない。検査中会話が可能。
欠点
見える範囲が狭く、予め異常がわかっている方の精査や自覚症状の強い人の検査に不向き。鼻出血の危険があり、鼻腔が狭い方や、鼻に疾患ある人にはできない。(挿入できないことあり)

経口上部内視鏡(口から挿入する直径約9㎜の内視鏡)

利点
カメラの径が太く、ライトも明るく、病変をより詳細に観察できる。
欠点
咽頭部を刺激するため、吐き気や苦しさを伴うことがある。
  • ※当院では原則鎮痛剤を使用した内視鏡は行なっておりません。

検査の流れについては来院時説明いたします

胃内視鏡検査(胃カメラ)
口から挿入する経口内視鏡と鼻から挿入する経鼻内視鏡があります。経鼻内視鏡は管が細く、鼻から挿入することで一般的に患者様の負担を軽減します。患者様ごとに最適な方法で検査を行うよう努めています。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
内視鏡を肛門から挿入し、ポリープやがんの発見に努めます。最近では機器が進化したことで、以前よりも快適で安全な検査が可能になりました。
(只今準備中です)